デイリーレポート(2022年6月1日配信)
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東京市場ではEUがロシア産原油を年内に禁輸措置とすることに合意したことが欧州の景気減速につながると判断され前場からユーロ売りドル買いの動きが先行しました。ユーロドルはNY前場には1.0679レベルの安値をつけましたが月末のロンドンフィキシングではユーロ買いの実需が出たことで1.07台前半に戻して引けました。
ドル円はユーロドルのドルの動きに追随してドル買いが先行しましたが、東京後場から欧州市場前場まではユーロ円でも下げた動きからドル円はいったん引けレベルへと押しました。その後は改めてドル買いの動きとなり128.89レベルの高値をつけ若干押して引けました。
ドル円は東京前場の高値を上抜けたことで買いの流れが決まった一日となりましたが、130円の大台へと向かうほどのドル買い材料があるわけではありません。欧州のCPIが高かったことでECBの年後半のタカ派思惑もさらに強まりつつあることから、ユーロドルが一段安となるかどうか今後見極めていくこととなりそうです。
本日はドル高トレンドが継続しやすいものの、勢いは昨日よりも弱くなってくるとの見方から以下のレンジを見ておきます。
ドル円 128.50〜129.30
ユーロ 1.0680〜1.0750
ユーロ円 138.00〜138.70
配信日:2022年6月1日