デイリーレポート(2022年5月31日配信)
東京市場では週明けに株式市場全般で買いが先行する動きからリスクオンの円安となりました。クロス円でも円売りが目立ち、米国が休日で参加者が少ない中で円安の動きが続き、127.83レベルまで上昇後やや押して引けました。
ユーロドルはユーロ円上昇の動きに引っ張られて買いが先行しましたが、欧州市場に入りドイツ金利が上昇し1%台乗せの動きとなったこともユーロドル上昇の支えとなりました。その後も予想より強いドイツCPIを受けたユーロ買いが続き、ユーロドルが1.0787レベル、ユーロ円も137.67レベルまで上昇し高値圏での引けとなっています。
ドル円は米国が休場で油断していたこともあったと思いますが、株高による従来型リスクオンが円安のきっかけとなり先週後半の高値圏を上抜けたこともあって一段高。今朝の早朝には128円台乗せとなり更なる上昇を狙っている動きです。しかし株式市場が本日も上昇するとは限りませんし、ダウ先は昨日既にざら場ベースでの高値をつけた格好です。本日の月末実需の影響は無視できないものの、調整の円買いが出やすい水準に上がってきたと見ています。
ユーロドルはユーロ円の買いとドイツ金利上昇が買い材料となっていますが、こちらもドル円同様にいったん調整が入りやすい水準に上がってきたと思われ、本日は調整の下げが入りやすいのではないかと考えます。
本日は以下のレンジを見ておきます。
ドル円 127.40〜128.30
ユーロ 1.0720〜1.0790
ユーロ円 137.10〜138.00
配信日:2022年5月31日