デイリーレポート(2022年6月2日配信)
ドル円は東京朝方に前日高値を上抜け株式市場も堅調な動きとなっていたことから円安の流れが続きました。欧州市場では129.62レベルまで買われ、NY市場前に一時的な押しも見られましたが、強い経済指標に反応して一段高となり130.19レベルまで上昇し、ほぼ高値引けとなりました。
ユーロドルはNY市場まではほとんど動きが見られず1.07台前半での小動きを続けていました、NY市場には入り発表されたISM製造業景況指数が強かったことによるドル買いの動きからユーロドルは1.0627レベルまで売られ、引けにかけてはやや戻して引けています。
ドル円は週初から円売り一色という感じですが昨日のNY市場以降の動きを見ていると株式市場は調整の売りが出ていたこと、また130円の大台の背となったことからそろそろ調整が入ってもおかしくはありません。日柄的には3日前後は円買いに動きやすいこともあって、本日以降は注意したいところです。
ユーロドルでもドル高の動きが続いています。オーストリア中銀総裁が0.5%の利上げが必要といったさらにタカ派の発言もしましたが、若干変われた程度であまり大きな反応は見られませんでした。これまでも市場参加者はタカ派に傾いてきていたこともあって、ごく一部のタカ派ECBメンバーが0.5%と発言する程度では動きにくいということもあるようです。
本日は上記の通り日柄とこれまでの上昇幅を考えるとそろそろ動きが鈍くなってくると見ています。個人的にはややドルが買われ過ぎていると考え、本日は以下のレンジを見ておきます。
ドル円 129.60〜130.20
ユーロ 1.0630〜1.0790
ユーロ円 138.25〜138.80
配信日:2022年6月2日