RE: デイリーレポート(2022年5月30日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は安値を切り上げるいっぽうで127円台前半では上値が重く収束の流れを終日続けました。米国が3連休となる週末で目立った材料も無かったことからレンジも57銭と最近にしては狭く方向感が出ないままの週末となりました。

ユーロドルは東京仲値過ぎには1.0765レベルと週間高値を更新しましたが、その後はじり安の展開が続き、週末前のポジション調整を主に欧州市場前場には1.0697レベルの安値をつけました。しかし押し目買いの動きは根強くドイツ連銀総裁が最初の利上げは7月で年後半に再利上げといった発言が伝わると買い戻しにつながったものの長く続かず元の水準に反落。引けにかけては再びじり高の動きとなったものの東京朝方の水準に戻す程度での引けとなりました。

ドル円は1週間を通してみると高値を切り下げ安値を切り上げるもみあいの週となりました。127円はテクニカルにも下げ止まりやすい水準ではあるものの、ここから買いが続かないと次のターゲットとなる125円水準へと押しが入りやすい流れに変わりはありません。

ユーロドルはECB関係者のタカは発言が続き底堅い展開が続いてはいるものの、7〜9月期に利上げ開始と2度目の利上げによるゼロ金利への正常化は既にコンセンサスとなっているため、それ以上のタカ派発言が出てこないと、米金利はそれ以上の利上げとなるわけですから更なる上値追いは難しいと思われます。

本日は米国が休場となることもあって金曜のレンジ内での動きを継続しやすいと見て以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  126.70〜127.20
 ユーロ  1.0700〜1.0760
 ユーロ円 135.80〜136.70



配信日:2022年5月30日