デイリーレポート(2022年5月25日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京仲値過ぎに米金利上昇の動きとともに一時的に上昇する場面も見られましたが、その後の米金利は一貫して低下しドル円も上値のもたい展開が続きました。NY市場に入り4月26日安値を割り込むと仕掛けの売りが加わって126.36レベルまで水準を切り下げた後に後半まで買い戻しが入って引けました。

ユーロドルは東京市場では全く動きが見られませんでしたが、欧州市場に入りラガルドECB総裁が改めて7〜9月期のマイナス金利解除について発言したことをきっかけにユーロドルは1.07台乗せ。NY昼過ぎには1.0749レベルまで水準を切り上げ高値圏での引けとなりました。

ドル円は127円前後がテクニカルなターゲットとなっていましたが、下抜けしたことで次のターゲットとなる125円前後を目指しやすい流れとなってきました。ユーロドル上昇によるドル売りの動きが引っ張っているため、今後はユーロドルがどこまで上がるのかを見ながらとなるでしょう。

ユーロドルはあっさりと1.07台半ばまで上昇してきましたが、7〜9月期の金利正常化は既に繰り返されていることから全く新味はありません。そろそろ短期的には調整が入ってもおかしくはないとは思うものの、流れに逆らうと無駄な損切りをすることにもなり、反転してからシナリオを考えた方がよさそうです。

本日はまだトレンドは継続していると考え、ドル円は戻り売り、ユーロドルは押し目買いを考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  126.40〜127.25
 ユーロ  1.0690〜1.0750
 ユーロ円 135.60〜136.40



配信日:2022年5月25日