デイリーレポート(2022年5月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

ドル円は東京前場に下押しする場面も見られましたが昼過ぎにはすぐに戻し、その後は終日127円台半ばから後半でのもみあいに終始しました。
いっぽうユーロドルは欧州市場序盤にラガルドECB総裁が第3四半期末までにマイナス金利から脱却との発言をしたことをきっかけに上昇、その後も一時的な押しはあったもののNYの引けまでじり高となり1.0697まで上昇し高値引けとなりました。

ドル円は方向感が無く動きの鈍い展開が続いていますが127円台前半でのサポートと128円台前半でのレジスタンスに挟まれ、どちらかに抜けないと次の動きが出てこない流れとなってきました。ユーロドルでのドルの動きが主流となればドル円でもドル売り方向に動きやすいのですが、ユーロ円が上昇していることもあってドルの動きにはなっていません。日柄的には6月第1週までもみあいを続け、その後ドル売りの動きという可能性が高いように思いますが、まだ時間もあり新規の材料を待ちたいところです。

ユーロドルはラガルド総裁が7〜9月期にマイナス金利からの脱却を示しましたが、これまでの発言から特に変わったものではありません。問題は7〜9月期の7月なのかどうかというところで、ECBのタカ派関係者も市場参加者も7月に利上げという見方がコンセンサスとなりつつあり、この利上げ期待だけのユーロ買いにはそろそろ限界があると見られます。

本日はユーロの動き次第ではあるもののユーロドルでやや押しが入りやすいと考えるとユーロ円も下、ドル円は引き続きもみあいとなってきそうですから以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  127.40〜128.20
 ユーロ  1.0610〜1.0695
 ユーロ円 135.75〜136.75



配信日:2022年5月24日