デイリーレポート(2022年5月23日配信)
ドル円は127円台後半から128円台前半で上下を繰り返し方向感がはっきりしないもみあいの週末相場となりました。黒田日銀総裁によるCPI2%超えは一時的なもので大規模緩和政策は継続するとの発言にも反応は見られずどちらかというと上値が重たい印象でした。
ユーロドルは1.06台での上値が重く多少上下しながらも週末前の売りが目立ちました。前日にECB理事会の議事録公表でいったんピークをつけた感もあって、NY市場ではじり安の流れが続き1.0533レベルまで下げた後にやや戻して引けました。
ドル円は先週末の動きから128円台ではドル売りオーダーが出ていたことも重なって売りが先行しての週明け相場となっています。株式相場も早朝高値から上値が重くなってきていることもあって、金曜のもみあいを下抜け木曜安値をトライしやすい地合いにあるようです。
ユーロドルもドル売り(ユーロ買い)の流れは出やすいものの、米欧(ドイツ)金利差を考えるとECBよりも早く大きく利上げを行うFRBの動きからユーロ買いが一方向に続くとも思えません。ドル円とともにユーロ円の上値も重くなってきていることもユーロドルの上値を抑える要因です。
本日も3主要通貨ペアともに戻り売りの流れを考えて、以下のレンジを見ておきます。
ドル円 126.90〜127.90
ユーロ 1.0540〜1.0620
ユーロ円 134.25〜135.25
配信日:2022年5月23日