デイリーレポート(2022年5月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

週明けのドル円は値幅は1円近くあったものの方向感は無く、米金利の動きに沿って上下する程度の動きに留まりました。現状は128円台後半の買いと129円台半ばの売りとに挟まれて新たな材料待ちといった動きを続けました。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場序盤にフランス中銀総裁が再び弱いユーロはECBの物価安定目標に反するとユーロ安牽制発言を行ったことをきっかけに上昇。その後NY前場には上昇前の水準に押す場面も見られたものの引けにかけ絵はじり高となり1.0443レベルの高値をつけて高値圏での引けとなりました。

中期的な材料としては米金利との金利差であったり、対ロシア経済制裁の対抗措置による欧州経済の減速、中国のロックダウンの影響と株式市場にとっての悪材料が多いという状況に変んかはありません。ただ短期的にはどれも使い古された材料という感が強く、新規材料が出るまでは経済指標や要人発言で上下に動くというところでしょうか。

またユーロは2017年安値をなかなかトライしきれない状況ですが、フランス総裁の発言に関係なくどこかで試す流れは出てくると考えられ、大きめの買い戻しが入れば絶好の戻り売りという動きにつながりやすいでしょう。

本日は3主要通貨ペアとももみあい考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  128.70〜129.60
 ユーロ  1.0400〜1.0470
 ユーロ円 134.40〜135.30



配信日:2022年5月17日