デイリーレポート(2022年5月16日配信)
ドル円は週末を控えて前日安値からの戻しが終日続きました。目立った材料が無い中で株式市場が底堅い中で米金利がじり高となったことを受けた動きでしたが、129円台半ばから後半では戻り売りを考える向きの売りオーダーが入っていたことでNY市場では129円台前半での小動きに終始して引けました。
ユーロドルは東京市場ではドル円とともにユーロ円も底堅かったことからじり高となっていましたが、戻り売りも根強く欧州市場では反転下落、一時1.0349レベルと前日安値をわずかに下回りました。その後は2017年安値1.0341レベルを試しきれなかったことから週末を前にした買い戻しが入り、1.04前後でもみあいのまま引けました。
ドル円は中期的な調整局面に入ってきたことから現状では戻り売りが出やすく、改めて買いが出てくるとすると127円前後と125円前後という水準まで下げてこないと積極的には買いにくい試合です。本日も基本は戻り売りとなりそうです。
ユーロドルはフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟する流れとなってきてトルコの反対はあるものの最終的には両国の加盟は承認される流れにあるでしょう。その場合ロシアによる欧州への輸出停止が広がるなど欧州経済にとっては悪材料となり、しばらくはユーロは戻り売りが出やすい流れになりそうです。
本日は3主要通貨ペアともに戻り売りを考え、以下のレンジを見ておきます。
ドル円 128.40〜129.60
ユーロ 1.0330〜1.0430
ユーロ円 133.50〜134.90
配信日:2022年5月16日