デイリーレポート(2022年5月18日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日も本文のみの更新となります。

ドル円は昨日も材料難といった流れが続きましたが、ユーロ円が大きく上昇する動きに引っ張られてドル円も若干底堅い動きとなりました。NY市場では強弱ミックスの米国経済指標に反応して上下したものの方向感は出ないままで引けています。

ユーロドルは前日のフランス中銀総裁のユーロ安牽制発言に続き、オランダ中銀総裁が7月の利上げを支持する発言を行ったことで欧州市場で対ドル、対円ともに大幅高となりました。NY市場では動きは鈍かったものの底堅い展開が続き、ユーロドルが、ユーロ円はまで上昇し、それぞれ高値圏での引けとなりました。

ドル円は131円台で高値を見たのと同様に先週の127円台半ばで安値も見た動きとなっています。その半値が129.44となっていることから129円台半ばがニュートラルな水準で、現状は130円台では売りが出て、129円割れでは買いが出てくるといった流れになると見られます。

ユーロドルは2017年安値まであと10pips届かず、そこからのショートカバーにECB関係者のタカ派発言が続いたことで急速に水準を切り上げています。しかし長期的には米金利上昇の方が大きいため、このままユーロ高が続くとも思えず、今度は戻りの斑点を見極めてから売りたいと考える参加者が増えてきていると見られます。先週高値圏となった1.06近くはそうした見方による戻り売りが出やすいと見ています。

本日はドル円はもみあい、ユーロは戻り売りを考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  128.80〜129.80
 ユーロ  1.0480〜1.0580
 ユーロ円 135.80〜137.00



配信日:2022年5月18日