デイリーレポート(2022年4月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は早朝こそややドル買いが先行したもののその後は上下を挟みながらもドル売りが目立つ一日となりました。基本的に米金利の動きに沿った動きで米金利低下とともに水準を下げ、NY昼前に127.52レベルの安値をつけましたが、引けにかけては米金利が上昇に転じたことから128円台に乗せて引けました。

ユーロは対ドル、対円で売りが目立ちましたが、材料というよりは東京後場にユーロドルが週間安値を割り込んだことによるテクニカルな売りがきっかけでした。ドル円がじり安となっていた中でユーロ円にも売りが目立ち、ユーロは対ドル、対円ともにストップオーダーも巻き込みながら下げ、ユーロドルは一時1.0697レベルと2020年4月以来の安値を見ることとなりました。

ドル円は上値が重たい流れではあるものの押し目ではまだまだ買いたい向きも残っているでしょうから127円台前半から127円にかけての買いを消化して一段の下げにつながるかどうかを見極める一日となりそうです。ただ、ザラ場ベースの動きを見ていると先週水曜の129.40レベルで短期的には高値を見た格好となっているため、今日明日にかけて先週初の安値圏だった126円台半ばまでの下げの可能性はありそうです。1時間足終値で127.45を下回ってくる場合、一段安となるのではないかと考えています。

ユーロドルは先週安値を割り込んできたことで一気に2020年4月以来の水準へと下げてきましたが、2020年安値1.0635レベルも視野に入れる展開になってきました。同水準まで割り込むと2017年安値1.0339レベルが話題に上がってくるでしょうが、今週のところは2020年安値をトライできるかどうかを見ることとなるでしょう。

ドル円はようやく押しらしい押しを挟みそうですし、ユーロも対ドル、対円で下押しを続けそうですから、本日は3主要通貨ペアともに上値が重たい展開を考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  127.00〜128.20
 ユーロ  1.0660〜1.0760
 ユーロ円 136.10〜137.30



配信日:2022年4月26日