デイリーレポート(2022年4月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

ドル円は前夜ブレイナードFRB理事のタカ派発言後のドル買いの流れを継続してスタート、仲値前後には実需買いも出たことから前場に124.05レベルの高値をつけました。その後はほぼ終日123円台後半でのもみあいに終始しましたが、FOMC議事録発表直後には123.45レベルまで下押しし、引けにかけてはもみあい水準に戻して引けました。

ユーロドルも東京市場ではユーロ売り(ドル買い)となり、東京後場に1.0874レベルの安値をつけました。NY市場朝方には1.0938レベルと日中高値まで買い戻しが入りましたが、引けにかけては議事録発表後に上下はあったものの1.09水準へと押して引けました。

議事録の内容は当初0.5%利上げを考えていたもののウクライナ情勢を懸念して0.25%としたこと、バランスシートを月額950億ドル規模で縮小することなどが示されていました。全般にタカ派と取れますが、前日のブレイナード理事の発言に沿ったものと考えられサプライズとはなりませんでした。

これは前日に同理事発言を通して予め市場に認識させていた点も大きかったと言えます。今後は5月のFOMCで0.5%利上げと950億ドルのバランスシート縮小を織り込んでの相場展開になっていくものと考えられます。

本日は3主要通貨ペアともにもみあいを考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  123.40〜124.00
 ユーロ  1.0870〜1.0930
 ユーロ円 134.60〜135.20



配信日:2022年4月7日