デイリーレポート(2022年4月1日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日も本文のみの更新となります。

ドル円は東京市場では期末の駆け込みドル買いが入ったことから仲値過ぎには122.45レベルの高値をつけました。その後は上値が重くなり後場には逆に実需のドル売りも出た様子で一時121.34レベルまで反落したものの、すぐに元の水準へ。海外市場では改めて売りが強まりNY昼前には121.28レベルまで売られ、引けにかけてはやや戻して引けています。

いっぽうユーロドルは東京前場までは前日までの買いの流れが続き1.1185レベルの高値をつけました。その後は徐々に上値が重くなり、欧州市場に入りプーチンがルーブルで支払わない国との契約を停止する大統領令に署名したこともあって、海外市場のユーロは終日売られる流れとなり1.1061レベルの安値をつけ、そのまま安値引けとなりました。

ドル円は水曜の東京昼頃からここまで底値固めをしている動きです。長期的には円売り材料しか見当たらないものの、財務省筋の為替市場を注視するとの発言に米国が加わってきたことから、素直にドル買いにも動きにくい流れとなってきました。ただ、ユーロドル売りの動きもあるため、押し目買いのスタンスが続きやすいと言えます。

ユーロドルは火曜以降の停戦協議期待の上げに対して調整が出ていますが、実際に停戦協議で合意できるかどうかはわかりませんし、その間も攻撃が続き経済面でもプーチンによる嫌がらせが出ていることから、当面は上値が重たい展開とならざるを得ません。単純にドル円とともにドル買い地合いという見方でもよいでしょう。

本日は雇用統計もありますが、よほど変な数字が出ない限り材料とはなりにくく、想定内の数字が出てくる前提で以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  121.60〜122.90
 ユーロ  1.1000〜1.1085
 ユーロ円 134.60〜136.00



配信日:2022年4月1日