デイリーレポート(2022年3月11日配信)
本日も本文のみの更新となります。
ドル円は東京前場の実需のドル買いと日経平均高にも支えられて116.20レベルまで上昇したものの後場には行って来いとなり115円台後半での海外市場入り。NY市場までは横ばい、米国CPIが7.9%となり米金利上昇の動きがドル円ではドル買いとなり、東京前場高値に近づいたものの抜けられず、若干押しての引けとなりました。
ユーロドルは前日の上昇に対してポジション調整からやや売られてのECB理事会待ちとなりました。結果はこれまでのAPP増額に修正を加え、4月以降の増額ペースを減額、また上昇を強めるインフレ率を考えデータを見た上で7〜9月期にAPPも終了と緩和縮小のペースを早める内容となりました。この結果を受けてユーロドルは1.1121レベルまで上昇しましたが、スタグフレーションが現実的なものとなってくるとの見方が広がりすぐに買われる前の水準へと下押し。NY市場では停戦協議が不発に終わったことから改めてユーロ売りが広がり、1.0976レベルまで下押しして安値圏での引けとなりました。
ドル円は底堅い展開が続きますが、ウクライナ情勢に好転が見られない限り、軍事力を背景とした米ドル買いが続くと考えられます。ユーロドルでもドル買いに加え地政学リスクとスタグフレーション懸念も重なってユーロ売りが引き続き出やすい流れに変化はありません。
またロシアからのエネルギー輸入が今後減少していく中で資源国通貨として豪ドルが強いのですが、資源特にエネルギーという点では圧倒的に米国に余力があります。今後シェールオイル、シェールガスの再開発が進み米国からの輸出が増える可能性を考えると米ドル最強という流れになってくると見られます。
本日は週末越えのポジション保有には警戒してつつ、以下のレンジを見ておきます。
ドル円 116.00〜116.50
ユーロ 1.0920〜1.1020
ユーロ円 127.00〜128.00