デイリーレポート(2022年3月10日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日は本文のみの更新となります。

ドル円は終日動きが鈍く115.80レベルを中心としたもみあいに終始していました。NY市場で一時的に押しが入った局面でもすかさず買いが入るという展開で、その動きを含めても38銭レンジに留まっていました。

ユーロドルは東京市場では動きが鈍かったものの欧州市場に入ってからは株式市場が堅調な動きとなっていたこともあり、ユーロが対ドル、対円でじり高の展開となりました。その後NY市場に入りウクライナが一定の譲歩をする用意があるとの発言に一段高。NY後場にはそれぞれ1.1095レベル、128.47レベルまで上昇後に高値圏でもみあいのまま引けました。

ドル円はNY市場での押しを除くとほぼ20銭幅での取引に終始し、昨日は蚊帳の外状態の一日でしたが、ユーロは停戦協議に向けて話が進みそうな状況となったことから、これまで売っていた向きが急速に買い戻される動きとなりました。

しかし、ウクライナの譲歩に対してロシアがすんなり受け入れるとも思えず、不用意な楽観姿勢は難しいと思われます。また今夜にはECB理事会も控えていて、おそらくは利上げ後退の思惑がユーロの上値を抑える展開になるのではないかと見ています。

本日は引き続きドル円は底堅く、ユーロは対ドル、対円ともに戻り売り出やすい流れを考えて以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  115.80〜116.25
 ユーロ  1.0960〜1.1070
 ユーロ円 127.50〜128.40



配信日:2022年3月10日