デイリーレポート(2019年9月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日に106円台の滞空時間が短かったことからドル買いが先行、日経平均も強い動きとなったことも下支え要因となりました。東京後場は凪状態でしたが、欧州市場に入り、英国議会が再開するも今までと同じ議論が行われるであろうことを悪材料として捉えポンドが下落、その流れがユーロ売り、そしてドル円ではドル買いの動きとなってドル一段高となりました。NY市場での日米通商協議合意は特に材料とされませんでしたが、トランプ大統領が中国との協議に楽観的な見通しを示したことから107.88レベルまで上昇し高値圏での引けとなりました。

いっぽうユーロドルはポンド売りの影響がユーロ売りとなりましたが、月曜のドイツの指標で下げた後は火曜に買いが一巡、あらためて1.0927トライを目指す流れが感じられます。材料は目立ったものはありませんでしたが、テクニカルには短期下降トレンドを継続しやすい地合いとなっています。NY市場では1.0938レベルまで水準を下げ安値圏で引けました。

ドル円は相変わらず上がったら売り、下がったら買いの動きが継続していますが、9月高値となっている108.47レベルを目先の高値に、着実にもみあいのレンジを下げてきています。ユーロの下値トライがきっかけとなりそうですが、対中交渉への楽観的な見通しもこれまでの経緯を考えるととても信じられるものではありません。引き続きドル円は上がったところを売るというスタンスを続けます。本日は107.80レベルをレジスタンスに107.40レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは9月に入り1.0927レベルを2度トライして抜けられずに反発していましたが、昨日は同水準まで10pipsの距離にまで近づきました。今回3度めのトライで下抜けするとストップも巻き込みながら大きく売り込まれる可能性があり、注意が必要です。ポンドの動向にもよりますが、上がっても下がっても売りのスタンスでよいでしょう。本日も戻り売りを考え、ユーロドルが1.0900〜1.0965、ユーロ円は117.60〜118.05とします。

レポート全文は http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

週足チャートは http://www.ascendant.jp/gain/daily/Weekly.pdf



配信日:2019年9月26日