デイリーレポート(2019年9月25日配信)
ドル円は米中間の緊張緩和につながる話題も出てきたことから東京市場ではじり高となり、欧州市場前場には一時107.80レベルの高値をつけました。その後NY市場の前場までは高値圏でのもみ合いとなりましたが、米国の経済指標が弱かったことをきっかけに売りに転じ、NYダウも大きく下げる動きに沿って106.96レベルの安値を付けた後にやや戻して引けています。トランプ大統領の弾劾調査開始は、大統領が証拠を提出すると述べていることから現時点ではそれほど大きな問題とはなっていません。
いっぽうユーロドルは、欧州市場序盤までは動意薄で静かな展開が続きました。その後、英国最高裁がジョンソン首相の議会閉会を違法と判断し、本日から議会が再開することとなったことがポンド買いの材料となり、その動きがユーロにも波及、NY市場のドル売りの動きも加わって1.1024レベルまで上昇後に高値圏での引けとなりました。
ドル円は、一時106円台に入り込む動きとなりましたが、これで108円台半ばが当面の高値となったことが確定したと考えられます。さすがに106円台では買いも出ていますが、107円台半ばでは売り遅れた向きが売りオーダーを入れてきている様子です。本日は上がったところは丁寧に売るスタンスで、107.40レベルをレジスタンスに107.00レベルをサポートとする流れを見ておきます。
ユーロドルはポンド材料で上昇後はドル安にも支えられて1.10台を回復しましたが、欧州景気の弱さもあって上がったところを売りたいと考える参加者は多いと思います。本日は戻り売りを考え、ユーロドルが1.0975〜1.1020、ユーロ円は117.65〜118.20とします。
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