デイリーレポート(2022年2月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

2日間の動きを振り返っておきます。

火曜はロシアがウクライナ東部2州の独立を承認し派兵するとのニュースを受けてリスクオフによる円買いが先行しましたが、経済制裁の内容が大したことがなかったとの反応から欧州市場では買い戻しが目立ちました。しかし今後まだ情勢が悪化する可能性も高くNY市場では調整の売りが入りました。

東京が休場となった昨日のドル円は終日ほとんど動きが見られず、115円の大台を挟んだ小動きに終始しました。

ユーロドルは火曜は売りが先行したものの1.1288レベルまでで、欧州市場の買い戻しとNY市場の下げはドル円と歩調を揃え、株式市場におけるリスクオフとその巻き返しの動きとなりました。

昨日はアジア時間は動かず、欧州市場ではロシアと西側諸国との協議に期待する楽観的な見方から買い戻しも見られましたが、NY市場では売りに転じて、更なる経済制裁を警戒して株式市場とともにユーロは対ドル、対円で下げる動きとなりました。

当初発表された経済制裁は拍子抜けだったものの米国は本日にも追加制裁を発動するとしていることや、ウクライナでは非常事態宣言を出していることなどを考えるとリスクオフ警戒感は続いていると見てよいでしょう。

株式市場とともに本日も主要3通貨ペアは上値が重たい展開が予想されますので、以下のレンジを間んが得ておきます。
 ドル円  114.70〜115.20
 ユーロ  1.1260〜1.1320
 ユーロ円 129.40〜130.10



配信日:2022年2月24日