デイリーレポート(2022年2月3日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では若干底堅いものの動意薄の展開が続きました。欧州市場に入ると上値が重くなり、前日安値を下回るとストップオーダーも巻き込みながらNY前場にはADPの数字がマイナスとなったことも重なって114.15レベルまで水準を切り下げました。引けにかけては買い戻しも出て114円台半ばへと戻したものの上値が重たい地合いのまま引けています。

ユーロドルも東京市場では動かず欧州市場に入り高いユーロ圏のCPIをきっかけに3日のECB理事会で緩和縮小議論が行われるとの思惑から一段高となりました。NY市場ではADP発表後に1.1330レベルの高値をつけましたが、引けにかけては調整も入り1.1300水準へと押して引けました。

ドル円は前週末から今週初にかけて戻り高値で反転パターンを形成し、材料的にも本邦財務官の円安のデメリットに言及する発言や、ECB理事会に向けてのユーロ買い、さらに昨夜のADPがマイナスとなるなど、ドル売り材料が目立っっています。

今夜は英中銀MPC(0.25%の利上げがコンセンサス)、ECB理事会(緩和縮小議論が行われるのかは疑問)とイベントが続きますし、ADPがマイナスとなったことで明日の米国雇用統計も注目が高まります。徐々に動きにくくはなってくるものの、伊部んんと前もドルの戻り売りが出やすい流れは続くと見て良いでしょう。

英中銀MPCが日本時間21時と比較的早い時間となりますので、本日は予想レンジは示さないでおきます。



配信日:2022年2月3日