デイリーレポート(2022年2月1日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

ドル円は週明け早朝からの日経先物の上昇とともに円売りが先行、昼過ぎには115.59レベルの高値をつけましたが金曜高値はトライしきれず、上値が重たい地合いで海外市場入り。NY市場ではユーロドルが上昇する動きに引っ張られて114.92レベルまで下押し後に若干戻して引けました。

ユーロドルは先週の下げに対するポジション調整の買い戻しから目立った材料が無い中でじり高の展開を辿っていました。NY市場に入り発表されたドイツのCPIが予想よりも高く今週3日のECB理事会で早期に緩和を縮小する議論が持たれるのではないかとの思惑からユーロは対ドル、対円とも上昇し、ユーロドルは1.1248レベルまで買われた後にやや押して引けています。

ドル円は先週木曜以降の動きを見ていると115円台半ばで目先の高値圏を形成中に見えますし、ウクライナ情勢は気になるもののすぐに動きは出てこないであろうことから、ECB理事会までは底堅い流れになってきそうな流れです。ただ、まだPEPPが継続中で4月以降のAPP増額が決められた直後に緩和縮小の議論をするのかとなるとやや疑問に感じるところです。ECB理事会で緩和縮小の議論が行われず、改めて下げに転じるという流れがいかにもありそうです。

本日はドル円が上値が重く、ユーロドルが横ばいという展開を考え、以下のコアレンジを見ておきます。
 ドル円  114.75〜115.25
 ユーロ  1.1210〜1.1250
 ユーロ円 128.90〜129.35



配信日:2022年2月1日