デイリーレポート(2022年1月31日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週末のドル円は終日米金利(10年債利回り)に沿った動きを続け、欧州市場序盤には115.69レベルと11日以来の水準となりました。NY市場までは高値圏でもみあっていたものの米金利が低下に転じるとドル円にも売りが入り、115.12レベルへと下押し、そのまま安値圏での週末クローズとなりました。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場に入りドル高の動きの中で一時1.1121レベルと2020年6月以来の安値をつけました。その後はドル円と歩調を揃えNY市場ではドル売りの動きとともに1.1174レベルまで値を戻し、引けにかけては若干押して引けています。

ドル円は115円台半ばまで水準を切り上げてきましたが、株式市場が落ち着きを取り戻したとはいえ依然として上値が重く、ここから積極的に円売りに動くほどの勢いも無さそうな引け具合でした。週明けの早朝相場では再び円売りの動きから始まっているものの115円台半ばより上ではドル売りオーダーも残っていると見られ、一進一退というところでしょうか。

いっぽうユーロドルはウクライナ問題もあり戻り売りが出やすい地合いが続いていて、ドルを買う動きも対ユーロで入りやすい流れとなっています。だいぶ近づいてきましたが、テクニカルなターゲットが1.1100レベルとなりますので、同水準までは売りで攻めていく動きが見られそうです。

本日はユーロドルではユーロの戻り売り、ドル円は横ばいという流れを考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  115.15〜115.60
 ユーロ  1.1110〜1.1165
 ユーロ円 128.40〜128.85



配信日:2022年1月31日