デイリーレポート(2022年1月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日も本文のみとなります。

ドル円は東京市場では日経平均の動きとともに下押し後に買い戻しが入ったものの114.55レベルまでと、114円台半ばでの売りが昨日に続き再確認された格好となりました。海外市場ではNY後場までは家具式市場も落ち着いていましたが上値は重く、一時113.96レベルまで水準を下げ安値圏での引けとなりました。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場序盤にラガルドECB総裁がインフレに対処する用意があるとの発言を一時的に買いは出たものの少なくとも年内は緩和は継続されるであろうことからすぐに元の水準へと戻し、前日に続いてウクライナ問題がユーロ売り材料となりじり安の展開で1.13間近の水準での引けとなりました。

ドル円はNY後場の米国株急落に対する反応は薄かったものの日経先物が早朝の市場で下げる動きに反応し、昨日安値を割り込んだ後も一段と上値が重くなっています。米国株、特にナスダックの動きを見ていると一昨年第4四半期から続いている上昇チャンネルを今日の週末終値で割り込むことがほぼ確実な状況を考えると週末前に一段のリスクオフの円買いが進みそうです。

またユーロドルもウクライナの情勢が緊迫化し米国もロシアへの経済制裁に言及していることから、ユーロ円も含めてユーロは売られやすい流れが続きそうです。本日も引き続き3主要通貨ペアともに下げの展開を考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.50〜113.95
 ユーロ  1.1285〜1.1330
 ユーロ円 128.45〜128.95



配信日:2022年1月21日