デイリーレポート(2022年1月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日も本文のみの更新となります。

前日NYダウの大幅安を受け同様に大幅安で始まった日経平均株価の動きを見てリスクオフの円買いが先行しました。ドル円は116円台前半から欧州市場序盤には115.66レベルまで下げ、その後はNY市場までもみあいとなりました。NY昼前には115.63レベルとやや安値を切り下げたものの前日安値は下抜けなかったことで引けにかけてはやや買い戻されています。

ユーロドルも東京市場ではユーロ円の下げに引っ張られて上値が思い展開となりましたが、欧州市場では買い戻しも見られNY前場には1.1332レベルの日中高値をつけました。ユーロドルも前日高値を超えられなかったことから引けにかけては再び安値圏へと押しましたが、方向感ははっきりしない1日でした。

本日は米国雇用統計の発表もあり、積極的な取引は手控えられそうですが、既に失業率は前回4.2%にまで低下していますし、非農業部門雇用者数もあと392万人増加すればコロナショック前の水準を上回ります。単月の振れはあっても平均50万人の増加であれば8月には超えられることとなり、もはや雇用はあまり大きな材料とはならなくなってきました。

それよりも利上げ前倒し思惑とバランスシート縮小の予定が示されていることから一層来週発表される米国CPIの動向が注目されることとなるでしょう。東京は月曜が休場となることもあって雇用統計後のNY引けにかけての動きには注意が必要と思われますが、米金利上昇と株安が警戒される中で株式市場からのリスクオフの動きが本日もテーマとなります。



配信日:2022年1月7日