デイリーレポート(2022年1月6日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

東京市場のドル円はダウ先の売りとともにドル売りが先行、その後欧州市場ではダウ先には買い戻しが入ったものの、ドル円は前日の買いポジションに対しての調整も入り、欧州市場昼頃には一時115.62レベルの安値をつけました。ドル売り一巡後は再び買いが目立ちNY市場では米金利上昇も手伝って116.19レベルまで戻したものの、引けにかけてダウが大幅安となったことから上値が重くなっての引けとなりました。

ユーロドルはNY市場後場までは一貫してユーロ買いが続きましたが、前日高値を上抜けて以降はテクニカルな買いが目立ち、その後はユーロ円も前日高値を上抜けとユーロ買い戻しが目立つ1日となりました。

ドル円は年始から急速に円安が進んだ反動による調整の下げと見られますが、米金利上昇がドル買い材料となるいっぽうで、利上げ前倒し思惑から米株は下げる動きとなりこちらは円買い材料です。明日には米国雇用統計も控えていて、方向感を決めるほどの材料では無いものの今日明日のドル円は調整でやや上値が重い横方向の動きとなりやすいでしょう。

ユーロは中期的なテクニカルとしては大きな下げの動きの中で11月末以降の調整で緩やかな底固めという動きになっています。ただ、ドル買いが本流であるならばフラッグ状のコンティニュエイション(継続)パターンと見ることもでき、その場合にはそろそろ下げに転じる可能性が出てきます。

各市場ともややリスクオフの動きが気になりますので、本日は3主要通貨ペアとも若干上値が重たいもみあいを考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  115.65〜116.15
 ユーロ  1.1290〜1.1340
 ユーロ円 130.85〜131.35



配信日:2022年1月6日