デイリーレポート(2021年12月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

ドル円は日経平均株価の下げとともにリスクオフの円買いが先行しましたが、海外市場に移ってからは日経先物が上昇し水準的にはほぼ1日かけての行って来い。ドル円も海外市場では上下ともに限定的な動きとなり、1日の値幅も40銭に留まりました。

ユーロドルは金曜の海外市場での下げに対して買い戻しが目立ち、NY前場には金曜NY市場で下げる前の水準へと戻していました。ユーロが他通貨全般に対して強かったこともありますが、戻りも鈍く引けにかけてはやや水準を下げています。

また昨日のNY市場でエルドアン大統領がトルコリラ預金の保護策を打ち出すなど急落するトルコリラに対して対応することを表明したため、大きく売られた水準からリラ大暴騰となり(トルコリラ円は6.112から8.915へと3.8円もの上昇!)、トルコリラ市場は大混乱となっています。

本日ですが、今週は実質的に木曜のNY前場までとなるため、積極的には動きが取りにくくなってきます。ただ先週木曜以降の米国株の下げがリスクオフの材料となりドル円は当面上値が重くなりやすいでしょう。いっぽうでユーロドルは先週のレンジを抜ける動きは考え難くしばらくはレンジ内でのもみあいという流れになりそうです。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.40〜113.80
 ユーロ  1.1250〜1.1300
 ユーロ円 127.90〜128.40



配信日:2021年12月21日