デイリーレポート(2021年12月23日配信)

ドル円は東京市場から底堅い動きとなり、欧州市場序盤に前日高値を上抜けると114.33レベルと先週高値を更新しました。その後は利食い売りと押し目買いとが続きましたが、NY前場には114.37レベルと11月26日以来の高値をつけ、引けにかけては114円に近づいての引けとなりました。

ユーロドルは東京市場ではドル円同様にドル買い・ユーロ売りが先行していましたが欧州市場に入ると実需と思われるユーロ買いが入り、週間高値を上抜けるとテクニカルな買いも加わって一段高となりました。NY昼前には1.1342レベルの高値をつけ、そのまま高値圏でもみあいのまま引けています。

ドル円はテクニカルに高値を抜ける動きとともに買いが入る動きとなりましたが、114円台半ばではまだドル売りオーダーが残っていますし、長期的なテクニカルでは114円台は売りという流れ（2016年1月以降で月足で114円台終値は2016年12月のトランプラリー時のみ、他は全て上ヒゲでのトライのみ）が続いていることから、ここから一段高というよりは、上がったところは売りというスタンスを考えます。

ユーロドルは実需買いが出たと言われていますが、積極的にユーロを買う材料も見当たらず、こちらもここからの一段高というよりもレンジの中での上限に近いように思えます。本日はクリス前でNY市場では債券が短縮取引となるなど、欧米勢はクリスマスモード入りです。明日は東京を除いた主要市場が休場となりますので、ポジション調整以外の動きは入りにくいと見ています。

本日は以下のレンジを見ておきます。
　ドル円　　113.85〜114.25
　ユーロ　　1.1295〜1.1350
　ユーロ円　129.00〜129.50