デイリーレポート(2021年12月14日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

ドル円は週明けも方向感に欠け週末下げた動きに対しての買い戻しが先行しまし、欧州市場では一時114.73レベルの日中高値をつけていました。しかしNY市場では英国でオミクロン株による死者が確認されジョンソン首相も警戒感を強める発言を行ったことで、株安によるリスクオフの円買いから東京朝方の水準に押し、引けにかけてはやや戻す流れでした。

ユーロドルはドルの動きとしてドル円とほぼ同様の動きを辿り、東京から欧州全馬まではユーロ売り、NY市場でユーロ買いとなった後、引けにかけてはやや下げる動きでした。ユーロ円はドル円とユーロドルの歩調がそろっていたこともあって東京市場でやや下げた後はほとんど動かないまま1日を終わっています。

明日NY市場のFOMCを前に本日も積極的な取引は行われないでしょうし、方向感が出てくるとも思えません。ドル円は113円台前半の買いと後半の売りを繰り返していて、FOMC後の動きが出てくるまではもみあいを抜けることは難しそうです。いっぽうでユーロも動きは鈍いものの英国でのオミクロン株による死者報告や欧州での感染が治らないことを考えると中期的にはユーロの上値が重たい状況は続きそうです。

FOMCを前にしたポジション調整も一巡した感はありますが、改めてオミクロン株に対する不透明感もあり、3主要通貨ペアとも若干上値の重たいもみあいを考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.40〜113.75
 ユーロ  1.1260〜1.1300
 ユーロ円 127.90〜128.30



配信日:2021年12月14日