デイリーレポート(2021年11月30日配信)
週末を挟んだことでオミクロン株に対して新たな展開は無いものの、金曜のような不安のみが先行するリスクオフはいったん収まってきました。東京市場では株価の動きとともに前場はリスクオフの巻き戻し、後場は改めてリスクオフといった動きとなり一時112.99レベルの安値をつけましたが、そこまで。その後は株価とともに底堅い推移を続け、NY市場昼前には113.96レベルの高値をつけた後にやや押して引けました。
ユーロドルは東京市場では下げが目立ちましたが、オミクロン株以前の欧州における感染拡大に加え、新規感染者が見つかり始めたことで、ユーロ売りへとつながりました。海外市場に移ってからは上下はあったものの1.1260レベルではユーロ買いオーダーも入っていた様子で、引けにかけては1.13水準に近づく動きを見せていました。
本日もオミクロン株の新たなニュースに敏感に反応しそうですが、月末ということもあり実需の動きも気になるところです。ただ日本でも海外からの渡航を当面全面禁止とするなど各国で人の移動に対する制限強化が続いていることから、クリスマス商戦に向けてかなり経済活動に水を差す結果となることは明らかです。大きくリスクオフに触れた後の巻き戻しがこのまま続くのかとなると個人的には疑わしいと思います。
状況がはっきりするまでリスクオフ気味の流れが続きやすいと考え、本日は以下のレンジを見ておきます。
ドル円 113.25〜113.95
ユーロ 1.1250〜1.1310
ユーロ円 128.00〜128.60
配信日:2021年11月30日