デイリーレポート(2021年9月8日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では利食い調整の入った株式市場を横目にわずかに上値が重たい程度のもみあいでしたが、欧州市場に入り米金利が上昇、NY市場前場には1.385%まで上昇、引けにかけてドル円は110.32レベルまで上昇し、高値圏での引けとなりました。

ユーロドルも基本的にドル円同様に欧州市場以降の米金利高によるドル買いからユーロが下げましたが、ユーロ円の買いも見られたことからドル円に比べると下げ幅はやや小さめだった印象です。

ドル円は先週の雇用統計前の高値圏を上抜けたことでドル高の地合いとなってきましたが、米金利も7月14日以来の水準に上げてきたことが大きいと言えます。明日のECB理事会を前にドイツ金利も上昇していますので、欧州金利上昇に引っ張られている面がありますが、欧州が先に緩和縮小に動いても次は米国ということで、米金利も上昇してきていると見て良さそうです。

本日もドルは押し目買いが入りやすいのですが、ユーロドルも明日の理事会を前に底堅くなるとすると、昨日のようにドル円、ユーロ円が上昇傾向、ユーロは基本的に横方向というイメージでいます。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  110.10〜110.45
 ユーロ  1.1835〜1.1875
 ユーロ円 130.50〜130.85



配信日:2021年9月8日