デイリーレポート(2021年9月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は先週末から続伸した日経平均株価の動きを見て円安が先行、欧州市場序盤には日経平均先物が3万円の大台に乗せる動きとともに109.95レベルの高値をつけました。しかし110円の大台ではドル売りオーダーが見られたことから上値が重くなり、NY市場が休場となることもあり鈍い動きのままで引けました。1日のレンジも36銭に留まっています。

ユーロドルはドル円のドルの動きがそのまま反映した動きとなり。東京市場から欧州市場序盤まではじり安、その後若干の買い戻しが入りました。ユーロ円はほとんど動かず誤差程度の水平相場、レンジはユーロドルが30pips、ユーロ円は28銭と本日のNY勢が戻ってくるのを待っている状況でしょうか。

ドル円は雇用統計で下値を固め、日経平均上昇とともに円安へと方向を転換しましたが、雇用統計前の110円台の重さが尾を引いていて日経先物が3万円に乗せその後も続伸している中で動きが止まっていました。しばらくは109円台後半を中心とした値動きが続きそうです。

ユーロドルは木曜にECB理事会を控えていうることもあって、底堅いながらも積極的な取引は徐々に減少していくでしょう。現状はタカ派に傾いている市場参加者が理事会を前にした利食いが出るか、あるいは強気のまま迎えるかで理事会後の動きも変わってきそうですが、下がったところでは買いが出る展開は続きそうです。

本日はドル円はもみあい、ユーロは対ドル、対円ともやや底堅い動きを考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  109.60〜109.90
 ユーロ  1.1860〜1.1900
 ユーロ円 130.30〜130.70



配信日:2021年9月7日