デイリーレポート(2021年8月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は日経先物に追随して早朝には買いが先行したものの、前場が始まると下げと株価のリスクオン・オフに反応しての動きが続きましたが、欧州市場昼頃に前日高値を上抜けるとテクニカルな買いが目立ちました。NY市場に入ると米金利上昇も手伝ってドル円は110.13レベルまで上昇しましたが、110円の大台超えではまだドル売りオーダーも残っている様子で月曜高値はトライできず反落して引けました。

ユーロドルもNY市場まではドルとしての動きがドル円と似たような状況でしたが、1.17台半ばを中心に狭いレンジでの取引に終始していました。NY市場に入ってすぐはドル買いの動きから1.1726レベルと日中安値を更新したものの、その後は底堅い株価の動きもあり、ドル円だけで無くユーロ円でも買いが入り、ユーロドルは1.1774レベルまで上昇し高値圏での引けとなりました。

いよいよ明日のパウエルFRB議長講演を控えて積極的な取引は手控えられるでしょうし、短期筋のポジション調整も一巡したのではないかと見られます。本日も米金利と株式市場の動きを見ながらですが、ドル円は米金利の動き、ユーロ円は株式市場の動き、ユーロドルは双方の動きを勘案してといった昨日の展開を繰り返しやすい流れになりそうです。

3主要通貨とも前日より底堅いものの、もみあいを継続しやすいと考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  109.75〜110.10
 ユーロ  1.1735〜1.1775
 ユーロ円 129.15〜129.55



配信日:2021年8月26日