デイリーレポート(2021年8月18日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はNY市場までは動意薄で安値圏の狭い値幅での取引に終始していました。NY市場に入り発表された小売売上高は予想よりも悪かったものの米金利が上昇したことから為替市場でもユーロドルを中心にドル買いとなりました。その後は買われた水準でもみあいのまま引けましたが、パウエル議長の公園では金融政策に関する言及は無く無風通過でした。

ユーロドルもNY市場までは動かず、小売売上高発表以降はドル高の動きからユーロドルは水準を下げ、安値1.1707レベルと再び年初来安値更新を伺う地合いでの引けとなりました。

事前の予想では小売売上高が悪化するとドルが売られるという思惑が強かったのですが、逆にイベント通過とパウエルFRB議長講演を前に金利上昇がドル買いになったという流れでしょうか、材料的にはしっくりこない動きでしたが、一方的なドル安も難しくドル円ではレンジ、ユーロドルは今朝早朝に年初来安値を一時更新しましたが、この動きを待っていたということでしょう。

本日もドル円はみみあい継続となりやすい流れですが、ユーロドルは年初来安をを更新したものの1.17は下抜けできず買いオーダーに反発を見た格好です。前回ほど短期筋の売りポジションは増えてはいなかったものの買い戻しも出やすくなっていう可能性があり注意が必要でしょう。

方向感が出にくくなってきたようなので、本日は以下のレンジを見ておくこととします。
 ドル円  109.25〜109.65
 ユーロ  1.1700〜1.1740
 ユーロ円 128.15〜128.55



配信日:2021年8月18日