デイリーレポート(2021年8月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は先週末の地合いを受けて上値が重たいスタートを切る中、中国の弱い経済指標やアフガン情勢などによる株安の動きからリスクオフの円買いが続きました。その後もじり安の展開を辿りNY市場では株価は買いに転じたものの米金利が低下したことからドル円の上値は抑えられたままでした。

ユーロドルはドルの動きよりも円の動きの影響が大きく、ユーロ円がリスクオフの動きから円買いが強まるとともに、ユーロドルでもユーロが下げる動きが強まりました。ユーロ円は1日で1円近い下げとなりましたが、ドル売りからくるユーロドルでの買いと相殺されユーロドルのレンジは34pipsに留まりました。

ドル円は先週金曜の下げに続いて週明けはリスクオフの円買いが強まりましたが、アフガン情勢も短期的な材料ではありませんし、非常事態宣言の延長もあり、日本の株価は当面上値が思い展開が続きそうです。そうなるとリスクオフの円買いも続きますし、中国の経済指標も米国の経済指標も直近では弱い数字が目立ち始め、FRBのテーパリング思惑も後退しています。

ドル売りと円買いという流れからドル円とユーロ円は戻り売りが出やすく、ユーロドルは横ばいという動きが本日も考えられ、以下のレンジを見ておくこととします。
 ドル円  109.00〜109.50
 ユーロ  1.1750〜1.1790
 ユーロ円 128.35〜128.85



配信日:2021年8月17日