デイリーレポート(2021年8月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

ドル円は東京市場では若干底堅かったものの、米金利低下と英中銀MPCを前にしたポンド買いに引っ張られてのドル売りの動きから欧州市場では109.40レベルへと小緩みました。その後NY市場では米金利が上昇する動きとともに買い戻され、引けにかけては109.79レベルの高値をつけましたが、本日の米国雇用統計を前に動意薄の一日でした。

ユーロドルも東京市場では動かず、その後は米金利とポンドに引っ張られた動きとなりましたが1日の値幅はわずか29pipsに留まりました。ポンドはややタカ派への変化を見込む向きもいて、MPC前に買いが入ったものの発表後には現状維持かつそれほどタカ派でもなかったことから一時下押し。しかし、疑似要旨の中に予測期間中に小幅引き締めが必要となる可能性も示されていたことから、引けにかけては再び買い戻されての引けとなりました。

昨日はMPC以外には大きな材料が無かったことや本日の米国雇用統計を控えていることもあって、ドル円、ユーロドルともに狭いレンジの中での取引に終始しました。しかし、米国株式市場が堅調で、米金利もNY市場では強めの推移となったことで為替市場では全般にドル高地合いでの引けとなりました。

最近の雇用統計はブレも大きく、ADPも予想とは大きくずれた弱い数字となったことで、本日も結果をを見るまではややドルが底堅いものの動きにくいという状態が続きそうです。米国雇用統計までのレンジとして以下を見ておきます。
 ドル円  109.60〜109.95
 ユーロ  1.1820〜1.1840
 ユーロ円 129.75〜130.05



配信日:2021年8月6日