デイリーレポート(2021年8月10日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週末を挟んでの動きを振り返ります。

金曜のドル円は米国雇用統計を前にNY市場まで109.80前後でのもみあいを続けていました。雇用統計は失業率5.4%、NFP+94.3万と大幅に改善し米金利上昇、ドル高の動きとなりました。ドル円は110.36レベルの高値をつけ、引けにかけては若干押しての引けとなりました。
ユーロドルは東京朝方に前日安値を下回ったことで上値が重たい地合いが続きましたが値幅は伴わず。NY市場では雇用統計後にドル高の動きとなり、ストップオーダーも巻き込んで1.1755レベルの安値をつけた後に若干戻して引けました。

東京が休場となった月曜のドル円はNY市場までは若干上値の重たい展開が続きましたが、110円の大台をトライできず米金利上昇の動きとともに雇用統計後の高値に並んで高値圏での引けとなりました。
ユーロドルもNY市場まで若干の上昇後に、米金利上昇から改めてユーロ売りの動きとなり、1.1732レベルと4月1日以来の安値をつけ年初来安値更新を視野に入れてきました。

週明けの動きは金曜雇用統計後のドル買いの動きを継続しているものの値幅自体は狭く夏休み相場といった感じです。ただユーロドルの年初来安値1.1704レベルまで28pipsと迫り今日にも安値更新の動きが出てきそうです。そうなるとユーロがリードするドル高の動きとなり、ドル円も110円台半ばを試しやすくなりますが、追加材料無くしてのドル一段高も考えにくく、底堅いものの上値も限定的といった連休明けになりそうです。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  110.10〜110.50
 ユーロ  1.1700〜1.1750
 ユーロ円 129.25〜129.70



配信日:2021年8月10日