デイリーレポート(2021年7月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

ドル円は前日の流れを受けてドル売りが先行、ジリジリと水準を下げ欧州市場前場には109.71レベルの安値をつけました。その後それまで下げていた米金利が上昇に転じる動きとともにドル買い戻しが入ったものの戻りは鈍く、110円台の大台超えでは売りオーダーがみられました。NY後場には再び米金利が下げる動きとともにドル円も安値圏へと押して引けました。

ユーロドルも欧州市場前場まではドル円と似たような動きを示し、欧州市場まではユーロドルの買い。その後売り直しが出る中でユーロポンドの売りもユーロの押しを強めたことから朝方の安値を下抜けました。ドル円がNY後場に下げる動きでは弱い日経先物の影響もあってユーロ円に売りが入ったことから、ユーロドルは安値圏で上値の重たいままでの引けとなりました。

ドル円は1日が終わってみると上値が重たい印象ではありますが、先週の安値圏に近づいてくると押し目買いを考える向きも多くスピードが鈍っています。昨日のパウエル議長の上院議会証言は前日に既に動いていたこともあって反応は見られませんでしたが、基本的には超緩和状態がしばらく続くということに変わりはないため、ここからはそれに対して実際に出てくる経済指標を見て、市場参加者がどのような思惑を見せるのかということになります。

本日は基本的にドルの上値が重たい中で、上値が重たい日経平均株価の動きを見てユーロ円でも売りが出やすい地合いからユーロドルは横方向の動きになりやすいでしょう。本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  109.60〜110.00
 ユーロ  1.1790〜1.1830
 ユーロ円 129.50〜129.95



配信日:2021年7月16日