デイリーレポート(2019年8月20日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日からの株高・円安にリスクオンの動きを継続し、終日じりじりとドルが買われる展開が続きました。欧州市場で106.70レベルの高値をつけて以降は高値圏でのもみあいが続きましたが、値幅自体は狭く動意薄の一日となりました。いっぽうユーロドルは、欧州市場に入り英紙に政府が作成した合意無きブレグジットにより想定される混乱が掲載され、それに反応したユーロポンドの買いがユーロを全般に底堅くしました。ただ、その動きも長くは続かず、NYの引けにかけて1.1076レベルをつけて安値引け。ただ、ユーロも値幅は狭くどちらかというと上値の重さを残しての引けとなりました。

ドル円は前日に続いてのじり高となっていますが、ファーウェイへの制裁継続の影響もあり米国株が引けにかけ上値が重たい動きとなり、ドル円も106円台後半から107円にかけてはまだドル売りオーダーがそれなりに残っている様子です。明日以降のFOMC議事録、日米通商協議、ジャクソンホールと週後半にイベントが集中しているため、本日も基本的にあまり動きは期待できません。戻り売りを考えて106.75レベルをレジスタンスに106.35レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは1.10の大台を試したいという地合いは残っているようで、買いが入ると売られるという流れが続いています。ドル高の流れもユーロの上値を抑えていおますが、欧州独自のユーロ売り材料自体には変化がないため、ドル要因が抜け落ちてもユーロはそう遠くない段階での大台トライがあるものと見ています。本日も戻り売りユーロドルが1.1050〜1.1100、ユーロ円は117.80〜118.30とします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

週足チャートはこちら http://www.ascendant.jp/Weekly.pdf



配信日:2019年8月20日