デイリーレポート(2021年7月8日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京朝方に日経平均の下げとともに110.40レベルまで下値を広げましたが、すぐに株価とともに買い戻され、欧州市場では戻り高値110.80レベルをつけました。しかし方向感は出ず、狭い値幅の中で横方向のもみあいのまま一日を終えました。

ユーロドルはNY市場まで1.1820水準でまったく動きのない流れが続きました。ドル円は動かなかったもののNY市場前場には資源国通貨を中心にドル買いが強まり、ユーロドルもその流れに引っ張られてユーロドルは1.1781レベルの安値をつけました。

FOMC議事録は想定内で反応は弱く、またECBの戦略点検は本日20時に決定内容が発表されるとのことで、インフレ目標を2%にするとの観測記事が出ていましたが、こちらも反応は見られませんでした。FOMCについてはやはり注目は7月の会合、そしてECBの点検作業も結果を見ないと動きにくいというところです。

本日もドル円は動きが鈍くなりそうですが、昨日東京市場で僅かとはいえ先週安値を下回る動きとなったことで上値が重たい流れが続きそうです。またユーロドルは発表待ちではあるもののドル円とともにユーロ円に売りが出ていることもあり、対ドル、対円ともにやや上値が重たい流れが考えられます。

全体として3主要通貨ペアともに若干上値が重たい流れを考え、本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  110.30〜110.70
 ユーロ  1.1775〜1.1815
 ユーロ円 130.05〜130.50



配信日:2021年7月8日