デイリーレポート(2021年7月1日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はNY市場が始まるまでは動意薄の展開が続きましたが、ADP全国雇用者数が強かったことに加え、続いて発表された経済指標も強かったことからドルが上昇、前日高値を上抜けたあたりからストップオーダーも巻き込みながら111円台乗せ。ダウ上昇の動きも手伝って引けにかけては小動きだったものの111.12レベルと前週高値に並び、そのまま高値圏での引けとなりました。

ユーロドルもNY市場までは動きが出ませんでしたが、NY市場に入ってからの経済指標の強さからユーロ安・ドル高の動きとなりました。ただ、ドル円同様にユーロ円でも円売りの動きが見られたことからドル買いの動きとしてはドル円ほどではない状況となりました。

ドル円は米国経済指標の強さとストップオーダー、さらに月末実需のドル買いもあった様子でNY引け後には年初来高値を若干更新する動きとなっています。明日には米国雇用統計も発表されますし、ADPと雇用統計との関係も必ずしも同方向では無いため更なる高値トライは難しいように思えます。

ユーロドルもドル高の動きの中で下げてはいますが、ユーロ円の動きもあって本日は上値は重いものの迷い気味の展開となりそうです。ドル円は111円台前半での上値の重たさは続いていて、ユーロ円も上値雨が重くなるとすると、ユーロドルは昨日の安値を再度トライする展開となりそうです。

ドル円の上げが思った以上に強く意外感がありましたが、本日は3主要通貨ペアともやや上値が重たい展開を考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  110.80〜111.20
 ユーロ  1.1830〜1.1870
 ユーロ円 131.30〜131.80



配信日:2021年7月1日