デイリーレポート(2021年6月30日配信)
ドル円は東京前場に株安とともに下げたものの安値は110.45レベルまで、その後は欧州市場朝方までじり高の流れとなりました。ユーロドルも含めドルが全般に強い流れから一時110.76レベルまで買い戻されたものの、海外市場に移ってからは狭いレンジの中で月末実需なども出て細かく上下に振れる神経質な展開を続けました。
ユーロドルは東京市場からNY市場朝方まで一貫して売りが目立ち1.1878レベルまで水準を切り下げました。米金利が底堅かったことや金価格の下落がリードしたドル買いの動きがきっかけとなっていましたが、引けにかけては米金利低下とともにやや買い戻されて引けています。
ドル円はほとんどの時間を110.45〜65のレンジの中で上下ともにオーダーに抑えられる結果となりましたが、ユーロドルの下げがユーロ円の下げに波及していることからドル円の上値の重たい流れは続きやすいと言えます。本日は月末で実需の動き次第では動きが出てきますが、基本は上がったところは丁寧に売りというところです。
ユーロは対ドル、対円ともにじり安の展開を続けています。昨日は金価格も下げたことでドル買いの動きがユーロドルで出やすかったこともあります。本日はロンドンフィキシングも含めて月末実需で動く可能性はありますが昨日と同じくドル円とともに上がったところでは戻り売りが出やすい地合いが続きます。
本日も上値が重たい展開を考え以下のレンジを見ておきます。
ドル円 110.20〜110.60
ユーロ 1.1875〜1.1915
ユーロ円 131.20〜131.70
配信日:2021年6月30日