デイリーレポート(2021年6月29日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみの更新となります。

ドル円はNY市場まではやや上値の重たい展開となっていましたが、ユーロドルに売りが入る流れの中でドル円でもドルが上昇、NY市場朝方には110.98レベルの高値をつけました。NY市場では米金利が急速に下げる流れとともに110.50レベルまで下げ、安値圏でもみあいのまま引けました。

ユーロドルもNY市場が始まるまではドルの上値が重くユーロは底堅い展開でしたが、NY市場が始まる直前にはオーストリア中銀総裁のハト派発言もあってユーロ売りが広がる展開に。しかし、その後一転米金利低下とともにユーロは売られる前の水準に戻しましたが、ドル円の下げがユーロ円の下げも呼び込みユーロは上値が重たい地合いで引けています。

ドル円は先週に続いて111円台でのドル売りオーダーが見え、昨日も111円台に乗せることはできませんでした。先週半ば以降の値動きを見ると着実にドルの上値が重くなってきていて、日経平均も今朝は下げてきていることからドル円は戻り売りが出やすい流れとなりそうです。

ユーロドルは1.19台半ばから後半にかけての売りが根強くドル円とは異なりユーロの上値が重たい(ドルは底堅い)展開が続いていますが、多分にユーロ円の売りの影響が出ていると考えられます。ユーロも対ドル、対円ともに戻り売りが出やすい地合いです。

本日は3主要通貨ペアともに上値が重たい展開を考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  110.25〜110.65
 ユーロ  1.1895〜1.1935
 ユーロ円 131.45〜131.95



配信日:2021年6月29日