デイリーレポート(2021年6月28日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は111円台でドル売りオーダーが見えたこともあって、週末を前にしてNY市場まで上値が重たい展開が続きました。NY市場に入り発表された個人消費が前月比で予想よりも弱かったことから110.48レベルの安値をつけましたが、前年比では予想通りで米金利が上昇したことから、ドル円もNY市場朝方の水準へと戻した後は鈍い動きのまま引けました。

ユーロドルもNY市場まではドルがやや底堅い展開となり、NY市場に入って直後は指標に反応してのユーロ買い、その後は米金利に反応してのユーロ売りとなっていました。ドルとしての動きが円もユーロもほとんど同じであったことから、ユーロ円は一日のレンジが33銭にとどまりました。

ドル円は年初来高値を更新して以降、111円台では売りが出てきたことで先週後半は上値の重たい展開が続きました。ドル高方向には昨年コロナショック前後の高値がレジスタンスとなりますが、現状はその手前の111円台前半で売りが出ている状況です。本日はその手前110円台後半で売りが出やすくなっているようです。

ユーロドルも先週後半は底堅い流れではあったものの、1.1960前後では売りも出てきて、上下ともに限定的な値動きとなりました。ユーロ円も週前半に買い戻されて以降はほとんど動意が見られず、月末月初待ちといった感じです。本日はややドルの上値が重たい展開を考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  110.45〜110.85
 ユーロ  1.1920〜1.1960
 ユーロ円 132.00〜132.40



配信日:2021年6月28日