デイリーレポート(2021年6月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京前場は動意薄だったものの後場に入りユーロ円の売りをきっかけ110円台前半から109円台後半へとやや水準を下げました。109.94レベルで安値を確認するとユーロドルの売りからドル円にもドル買い戻しが入りNY前場に110.48レベルの日中高値をつけましたが、引けにかけては改めてユーロ円の売りに押され東京朝方の水準での引けとなりました。

ユーロドルは東京後場のユーロ円の売りをきっかけとした下げはあったものの、NY前場までは1.19挟みでのもみあいが続きました。NY市場に入り株安、債券高(金利低下)の動きが強まる中で、為替市場ではセントルイス連銀総裁のタカは発言(最初の利上げは2022年後半)をきっかけにドル高となりましたが、ユーロドルに関してはユーロ円での売りが上値を抑えていたという印象でした。

本日は引き続きユーロは対ドル、対円で上値の重たい流れが継続しそうですが、ドル円は110円の大台割れにはドル買いオーダーも出ていることから若干底堅い展開になりそうです。ただ、FOMC後に短期的なドルの高値も見た感が強いため110円台半ばには既にドル売りオーダーが下がってくると考えられます。

本日は以下のレンジを見ておくこととします。
 ドル円  109.95〜110.40
 ユーロ  1.1840〜1.1900
 ユーロ円 130.45〜131.05



配信日:2021年6月21日