デイリーレポート(2021年6月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

金曜海外市場の株安の動きを受け日経平均株価が1000円を超える下げを見せる中、ドル円もリスクオフの円買いの動きとなり東京昼過ぎには109.72レベルの安値をつけました。欧州市場に移りダウ先物が上昇に転じると大きく上昇へと舵を切りダウ先は金曜高値を上抜け、日経平均先物も夜間取引で上昇、ドル円は110.35レベルまで上昇し高値圏での引けとなりました。

ユーロドルはユーロ円がドル円同様に株価とともに下げの後に上昇の動きとなったことから、下げ局面では横方向の動きとなっていたものの、上昇局面ではユーロドルも上昇し、金曜に下げる前の水準へと戻しました。主要3通貨は金曜東京市場の水準へと戻したことで、次の材料探しということになるでしょう。

本日は既に下げた分を戻した流れにあり、米国地区連銀総裁の発言もタカ派、ハト派ミックスした意見となっていること、また本日のパウエル議長の議会証言も昨日原稿が出た段階であまり大きな反応は見られず、動きにくそうです。個人的にはFOMC後の金利低下、ドル円下げの動きがいまだ続きやすいと見て、本日は戻り売りを考え以下のレンジを見ておくこととします。
 ドル円  109.95〜110.45
 ユーロ  1.1870〜1.1920
 ユーロ円 131.00〜131.55



配信日:2021年6月22日