デイリーレポート(2019年8月14日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ル円は東京市場では株価に沿って買いが先行した後に売り戻されと上値の重たい地合いとなっていましたが、欧州市場の昼頃に前日安値と並ぶ105.04レベルをつけたものの105円を試しきれず若干買い戻しが入ってのNY市場入り。NY市場に入りすぐにUSTRが9月の対中制裁関税第4弾の一部を12月15日の延期と発表、中国側も協議再開に言及したためダウが急騰。ドル円も107円間近まで買い上げられ、引けにかけてはやや押しての引けとなりました。いっぽうユーロドルは、東京から欧州市場では売りが先行後に買い戻される雨後となっていましたが、基本的には動意薄の展開。NY市場ではドル円でのドル上昇の動き同様にドル買いユーロ売りとなってはいたものの、ユーロ円の買いが値幅を抑える結果となりました。

ドル円は、スマホ、PCなど一部製品の関税適用延期と米中協議再開の期待から急速にリスクオフの巻き戻しが起きましたが、これまで同様に実際に結果を見るまではあまり調子に乗ってリスクオンに動くとハシゴを外される可能性は残ったままです。また香港のデモ隊と中国当局の動きも軍事介入でもあろうものなら、一気にリスクオフとなる可能性も排除できません。105円同様に上は107円が目先のレジスタンスになりそうです。本日は106.75レベルをレジスタンスに106.00レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは相変わらずユーロドルの動きをユーロ円が抑えるドルの動きと円の動きとに挟まり方向感がはっきりしない展開が続いています。本日はユーロ円の動きが流れを決めそうではありますが、ドル円同様に一方的なリスクオンにはとても動けないと考えています。本日はユーロドルが1.1160〜1.1200、ユーロ円は118.50〜119.20のレンジとします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年8月14日