デイリーレポート(2021年6月15日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は東京前場こそ株高とともにドル買いが先行したものの株がすぐに反落、ドル円も金曜高値を超えられなかったことから欧州市場前場には早朝安値まで下押し。しかし下値も底堅く再び買いが目立つ中、NY市場に入り米金利上昇に素直に反応してドル買い、そしてテクニカルには金曜高値を上抜けたことから仕掛けの買いも加わり110.10レベルまで上伸後、110円の大台を維持して引けました。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場ではドル円同様のドル売りの動きからユーロ買い、NY市場ではドル円とともユーロ円での買いが入ったことからユーロ買い継続となりましたが、値幅は伴わず1日のレンジも37pips止まりと動意薄の週初となっていました。

ドル円はクロス円の買いもあり110円の大台乗せとなりましたが、110円台ではドル売りオーダーも多く、ここから一段高となるほどの勢いも期待できなさそうです。ただ下値は金曜高値圏がサポートとなってくるでしょうから、109.85レベルをサポートに、110.20レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロはユーロドルではドル円同様にドル買いの動きがユーロ売りとなる一方でユーロ円の買い戻しが強かったことから前週末比ややユーロ高の水準となりました。ユーロ円に関しては以前ほどのワクチン接種格差はなくなり、テクニカルにも上値が重くなっていることから133円台半ばではまだ売りが残っていると見られます。本日は昨日の調整からユーロ円はやや下げやすく、ユーロドルは横ばいという流れを考え、ユーロドルが1.2095〜1.2135、ユーロ円は133.10〜133.50とします。



配信日:2021年6月15日