デイリーレポート(2021年6月10日配信)
ドル円はNY市場までは全く動かずでしたが、それまでも低下していた米金利がNY市場に入り1.472%にまで低下したことからドル売りとなり109.23レベルの安値をつけました。しかし、ドル買いオーダーも見られ木曜には米国CPIの発表も控えていることからすぐに買い戻しが入り、米金利が戻す動きとともに109.66レベルへと日中高値を更新し、高値圏での引けとなりました。
ユーロドルはNY市場まで若干底堅い推移となっていましたが、NY市場ではドル円同様にユーロ買い後のユーロ売り、1.2218レベルの高値を見た後に1.2174レベルまで下げましたが、発射台が若干高かったこともあり、東京安値の1.2171レベルは維持していました。
本日は前月に続いて上振れする可能性がある米国CPIに注目が集まりますが、その直前にはECB理事会があり、CPIの発表時刻にはラガルドECB総裁の会見も始まりと、NY市場の朝方に全ての注目が集まる一日となりそうです。昨日のようにそれまでは動かず、NY市場に入ってからの指標と発言によってユーロドルを中心に振れる可能性があるでしょう。
蓋を開けてみないとわからないものの、米金利が低下を続ける中でテーパリング思惑を強めるような内容(強いCPI)であればドル買いとなりますが、同時にECBも強い経済見通しになるとユーロ買いともなり、ドルを買うならドル円、あるいはクロスでユーロ円というところでしょう。逆に弱目の数字であってもドル売りはあまり強まらないのではないかとみています。本日の予想レンジとしては以下のレンジを見ておきます。
ドル円 109.40〜109.85
ユーロ 1.2155〜1.2195
ユーロ円 133.30〜133.75
配信日:2021年6月10日