デイリーレポート(2021年6月4日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル高の1日となりました。東京市場から米金利上昇のともにドル円は買いが先行し、欧州市場で若干の押しを挟んだもののその後発表されたADP全国雇用者数が予想よりも強く米金利一段の上昇とともに高値110.32レベルと4月6日以来の高値をつけ、そのまま高値圏での引けとなりました。

ユーロドルも米金利上昇によるドル買いでユーロはNY市場で1.2118レベルまで水準を切り下げ安値圏での引けとなりました。ユーロ円は他書の上下は見られたもののドル上昇のペースがドル円とユートドルでほぼ同様であったことから最近のレンジ内での動きとんりました。

ドル円は米金利上昇でによるドル買いとなりましたが、ADP全国雇用者数の数字が予想よりもかなり強かったことで本日の雇用統計も大幅改善を見込む動きにつながりました。テクニカルにもなかなかトライできなかった110円の大台に乗せたことでストップも巻き込んでのドル買いになったようです。本日は雇用統計に向けて底堅いながらも取引自体は鈍ってくると考えられます。約2ヶ月ぶりのドル高値となっているドル円よりもユーロドルの方がドル買いが継続しやすいと見ています。

本日は雇用統計で前回のように荒れる可能性も考え、雇用統計までのレンジとして以下を見ておきます。
 ドル円  109.90〜110.30
 ユーロ  1.2100〜1.2140
 ユーロ円 133.30〜133.80



配信日:2021年6月4日