デイリーレポート(2021年5月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日の行って来いの動きで上値をトライしきれず若干上値が思いスタートを切りましたが、ドル円、ユーロドルともに米金利の低下の動きに沿って終日ドルがじり安の展開をたどりました。NY市場では108.75レベルの安値をつけましたが動きそのものは鈍い印象の1日でした。

ユーロドルはドル安の流れの中でユーロ買いが進行、ワクチン接種進行の差によるユーロ円買いの動きも昨日は見られず、ドル安によるユーロの買い戻しのみで動いていました。NY引け間際には1.2229レベルの高値をつけましたが前日高値はトライしきれず引けています。

ドル円は週を通してみると水曜の乱高下を除くと全般に上値が重たい流れで来ていますが、5月に入ってからの安値圏となっている108.34レベルを試すほどの勢いもありません。引き続き上下とも限定的な動きが予想され、本日も週末を控えて108円台後半を中心とした動きに留まるでしょう。108.60レベルをサポートに109.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルも基本的に底堅い動きですが、米金利の影響を受けないユーロ円での押し目買いの方が入りやすいように思えます。本日は欧州主要国の製造業とサービス業のPMI速報値が発表されますので、数字次第では欧州序盤に動きが出てくる可能性があり、注意しておきたいところです。サプライズが無ければ若干底堅い展開を続けやすく週間高値を更新しやすい流れです。ユーロドルは1.2215〜1.2265、ユーロ円は132.95〜133.45とします。



配信日:2021年5月21日