デイリーレポート(2021年5月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京前場は動かず、特段目立った材料もない中で後場には前日のドル売りの動きを再開し欧州市場前場には108.61レベルの安値をつけました。しかし週間安値は試しきれず、その後はユーロドルのドルの動きに沿って買い戻しが入り、NY市場では109.00ワンタッチを高値に勢いが無いままの週末クローズとなりました。

ユーロドルは東京市場では底堅い動きとなり1.2240レベルの高遠を付けましたが週間高値は超えられず。その後の海外市場ではユーロが対ドル、対円で弱い流れへと転じ、ユーロドルはNY昼過ぎに1.2161レベルの安値をつけました。しかし水曜安値を試せなかったことから引けにかけてはやや戻しての引けとなりました。

ドル円は上値が重たい流れが続いていますが、108円台半ばにはドル買いオーダーも控えていて下がり切らない状態です。上値も抑えられる展開が週初から続いていましたので、どちらかに抜ける動きが出てこないと方向感のはっきりしないもみあいが続きます。現状でも米金利との相関が高いため、米金利がどちらかに動きが出てこないとドル円も動きが出にくいままでしょう。

ユーロも先週は1.22台半ばでの上値の重さを確認することとなりましたが、長い目で見ればユーロが対ドル、対円ともに押し目では買いが出てくる流れが続いています。引き続き下がったところでの押し目買いを考える参加者が出てくる流れでしょう。週初は主要3通貨ペアともに動きがはっきりしないスタートを切りそうですが、全般にもみあいもしくは若干ドル安の流れの中でユーロ円はスピード差からの動きという展開となるでしょう。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  108.70〜109.10
 ユーロ  1.2160〜1.2210
 ユーロ円 132.50〜132.95



配信日:2021年5月24日